黄昏色の列車に乗って。

ー僕が旅を続ける理由ー

日本一周コレクションについて。

お久しぶりです。

 

今、僕の公式SNSで、かつて旅まわりをした日本の風景を発信しています。

 

遊びで作ったアカウントなのであまり気合は入れてなかったのですが、予想以上の反響をいただいています。

 

かけがえのない記憶とはー

 

 

 

ー丘や花太陽、朝焼けと夕映え、どこまでも続く海岸線と鉄路ー

 

でも、僕の中でそれらよりも魂に深く刻まれているのは

 

突然のスコールや車のトラブル、寝苦しい夜やとてもとても楽しみにしていたミュージアムがなくなっていた事ー

 

旅の途上、尊敬する経営者に会いに行って門前払いされたあの日

 

絶対無事故無違反と誓った旅の終焉3日前に貰ってしまった事故のことー

 

 

 

これを持って行きなさいと網代笠を差し伸べてくださった僧侶

 

何にもないけどね、とプレハブ小屋で冷たい麦茶を入れてくださった駐車場の管理人さん

 

砂浜に埋まりかけた僕の車をブルトーザーで引っ張って下さった郵便局員さん

 

立派な経営者になるんだよ、と酌をして下さったすすきのの老紳士ー上場企業の社長さんと後で知った

 

 

 

 沢山の支えを貰って、そんな困難を乗り切るぞ!と顔を上げた時に見た空の広さ

 

その空を忘れないこと

 

それが僕の旅の一番の収穫でした。

 

そして、日本一周というフレーズに食いついてくるひとの一番多い質問

 

「日本で一番どこが好きですか??」

 

僕はいつも迷いなくこう答えます

 

「自分の家です」

 

皆はぁ?と言う。

 

 

だって当たり前じゃあないですか。

 

何かが欲しくて旅に出る

 

かがやき

 

沢山の刺激や感動を手に入れられる

 

 

それらを欲するのは退屈な日常じゃないか。

 

 

平穏

 

 

ポンコツの軽トラ

1万4000キロの旅を終えて

いつもの車庫に車を入れて家の扉を開けると

 

味噌汁と魚を焼いた香りが台所から漂い

 

「あら、おかえり。疲れたやろ」

 

当たり前の声が聞こえるー

 

 

自分が一番嫌いだったもの

一番逃げたかった場所

 

 

でも、自分がゼロに戻れる場所ー

 

 

ー平穏とかがやきー

 

 

 

僕が旅に出る理由。

 

 

当たり前が最高に幸せだと教えてくれる大きな大きな存在。

 

 

 

 

ボンボヤージュ。