黄昏色の列車に乗って。

ー僕が旅を続ける理由ー

あしあと。

2015.early summer

 

信州の静かな山里は汗ばむほどの陽気で

GWシーズンの観光客でにぎわっていた。

今日は僕が上京して7年目の日だ。

 

あの日と同じ出で立ち、新しい靴を履き、トランクひとつもって

カタカタと揺れる古い電車に乗って

静かな小高い丘にある、とある温泉宿を訪ねた。

 

人生の答えを探してー

 

 

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あたたかな春の風を感じたあの日


新しい靴をおろしたあの日

夢を抱いたあの日

旅に出ようと決めたあの日

そんな日は昨日とは違う、新しい未来に夢を抱いていた。

 

 

-新しい靴を履いて家を出よう

明日はどんなことが起こるんだろう


大好きな歌を口ずさみながら

出会いと別れ繰り返しながら


前へ、前へ、進むんだ-

 



仕事ってね、何なんだろう


ある人は生活の糧と言うだろう

ある人は国民の義務というだろう

 

ある人は将来に備えキャリアに貯蓄にと頑張るだろう


ある人は夢をかなえるための道だと言い修行に人生を捧げるだろう



志が高いほど険しい道が待っている

棘が腕を刺し、ぬかるみに足を取られ

視界が開けたらそこは砂漠

でも、束の間のオアシスがあることを信じて

そして、その先に花咲く夢の街があることを夢見ながら

自分信じて前へ前へ歩くんだ




疲れ果てた精神は判断能力が衰え

それを知った心無い人間からの誘惑、騙しに遭い

それらを自らのせいだと自省し、耐え続けていると

 

見知らぬ街を歩き、美しい景色に触れてもいても、

心躍るような出逢いがあっても

 

ホテルの窓から見える夜景にも

 

ときめきを覚えなくなり

感動するという感情が心から消え失せてしまう。

 


学生の頃つまらない大人にだけはなりたくないと反抗してきた

感動とときめきにあふれた人生にすると決めていた


でも今の僕は夢も希望も持てない悲しい大人
地下鉄の駅に段ボールを敷いて寝ているひとと変わらない

もうだめだ、終わりにしようー

 

 


「何にもないけど、いつでも帰っておいで」

故郷には愛する人や街が僕の帰りを楽しみに待っている


「諦めたら終わりだ!頑張れ!」


励ましてくれる先輩の声が聞こえる





かっこ悪くていいから

ぼろぼろになってしまった心と靴でいいから

「あと一歩進んでみないか」

そんな声が彼方から聞こえた

そして振り返れば

今まで歩んできた足跡と

口ずさんだ大好きなあのメロディー。

そうだ、僕は夢を抱いた少年だった

外聞なんか気にするな

胸の高鳴りを感じたら

また新しい靴を履いて

トランク一つ持って旅に出ればいいじゃないか

そして、命をかけて歩いてきた足跡は決して消えないから

 



きっと夢がかなう日が来るから。

 

 

 

ボンボヤージュ。

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Places visited :Azumino city

HOTEL  :Secret(worked)

****************************************Buon Viaggio!***